ナチュラルワイン5つのクイズ
ナチュラルワイン、ヴァン・ナチュール、自然派ワイン...。 数年前から、ワインショップの店頭やレストランのメニューでこのようなワインを目にすることが増えました。どのようなワインかご存知でしょうか?実は、これらは全て同じ種類のワインなのです!しかし、これらのワインがどのようなワインなのか、しっかりと説明することができる人は少ないのではないでしょうか。今回は、5つの正誤クイズでナチュラルワインについて学びましょう!
【問題】
Q1.ナチュラルワインとは、ぶどうの果汁を発酵させたものである。
Q2.ナチュラルワインとバイオダイナミックワインは同じものである。
Q3.ナチュラルワインでは、亜硫酸塩が唯一の添加物である。
Q4.ナチュラルワインは、時に濁り、輝き、不思議な香りを放つことがある。
Q5.ナチュラルワインは長期間保存することができない。
【答え】
Q1.ナチュラルワインとは、ぶどうの果汁を発酵させたものである。
A1.本当!
ナチュラルワインという言葉は、ワインの作り手の、より「本物」で「形式ばらない」製品を作りたい!という意志から生まれました。しかしナチュラルと言っても、忘れてはならないのはどんな種類のワインも、発酵させたブドウから生まれるということです。
ナチュラルワインの出現で、ワインに対する新しい哲学やワインメーカーという職業がよく語られるようになりました。
しかし、ナチュラルワインには正式な定義がないため、正確にどのようなワインか説明することは難しいです。最も一般的な定義では、除草剤、殺虫剤、肥料を使わず、いかなる合成物質も使用しないブドウ畑から生まれるワインをナチュラルワインと呼んでいます。ブドウは手摘みで収穫され、醸造は生産地原産の酵母のみで行われます。ナチュラルワインには、亜硫酸塩以外のいかなる添加物(醸造中に加えられる製品)も使用されず、非常に制限された枠組みの中で造り上げられます。
Q2.ナチュラルワインとバイオダイナミックワインは同じものですか?
A2.違うカテゴリーのワインです!
ワインには大きく分けて4つのカテゴリーがあります。それは、コンベンショナルワイン、オーガニックワイン、バイオダイナミックワイン、ナチュラルワインです。
コンベンショナルワインは、国際ワイン機関(IWO)と各国の法律が定めるワイン醸造の基準に従って造られたワインです。
オーガニックワインは、有機栽培のブドウを使用し、醸造工程で特定の化学物質を使用することができるワイン。
バイオダイナミックワインは、ブドウ栽培と醸造の両方に厳しい制限を設け、特定の投入物を使用することができるワイン。
最後に、いかなる添加物の使用も禁止されたナチュラルワイン。この4種類が現在市場に流通しているワインの基本カテゴリーです。
Q3.ナチュラルワインでは、亜硫酸塩が唯一の添加物です。
A3.さまざまな説があります。
ナチュラルワインの添加物は亜硫酸塩だけで、他のものは入れてはいけないのか。ここでもまた、明確な定義がないため、人によって意見が分かれるところです。「自然派ワインには何も添加してはいけない、発酵中に自然に生成される亜硫酸塩だけでいい」という意見や、反対に「ごく少量であれば添加してもよい」という意見もあります。
では、亜硫酸塩とはナチュラルワインの中でどのような役割を果たすのでしょうか?
亜硫酸塩を添加すると、酸素の分子を中和してワインの酸化を防ぎ、ワインの保存性を高めることができます。このように、ワインにとって重要な役割を果たしているのです。
Q4.ナチュラルワインは、時に濁り、輝き、不思議な香りを放つことがある。
A4.これは本当です!
ナチュラルワインの濁りは、ろ過をされていないワインが小さな粒子を含んでいることから発生します。
また、ナチュラルワインには発泡性を持っているワインもあります。この発泡性は、二酸化炭素を含んだままのワインを瓶詰めすることで発生します。
ワインの作り手によっては、発酵の結果生じる高い二酸化炭素(CO2)含有量を修正せずに瓶詰めすることがワインを酸素から保護し、そして亜硫酸塩の良い代替物になると考えています。このCO2含有量から生まれる発泡性は、ワインをカラフェに落とすことで解消することができます。
さらに、ナチュラルワインは、開栓時に還元臭(キャベツ臭、卵臭)と呼ばれる悪臭が感じられることがあります!これは、酸素不足(ワインがCO2で飽和している)、または悪い清澄化(粗い粒子や微生物が好ましくない臭いを発生させる)が原因で発生している可能性があります。デカンタでワインを空気に触れさせることで、これらの特徴を取り除くことができる場合があります。
Q5.ナチュラルワインは長期間保存することができない。
A5.本当でもあり、嘘でもあります。
ナチュラルワインの生産が始まったのはごく最近のことで、時間の経過に伴うナチュラルワインの変化については、まだ充分に解明されていません。
自然派ワインの保存の可能性は、その固有の特性(酸度、アルコール度、糖度)、瓶詰め前の清澄化のレベル、保存状態によって異なります。いずれにせよ、この種のワインは暗くて涼しい場所(10~15℃)で保管することがとても重要です。
ナチュラルワインについて、理解していただけたでしょうか。
Le Comptoir - L’atelierでは多くのナチュラルワインを取り揃えております。ぜひこれらのナチュラルワインの特徴を感じ、お気に入りの一本を見つけてみてください!