Présentation- このチーズについて
シャビシュー (Chabichou)は、フランス伝統のシェーヴルタイプのチーズ。円筒形をしており、外皮は薄く、熟成期間を経ることで白い生地の表面にはグレーがかったかびが生じ、内部の生地はほっくりとしてコクを増します。ほどよい酸味とミルクの甘みが絶妙にバランスしているのが特徴。旬を感じるオススメのシェーヴルチーズとして、さまざまな料理のアクセントや食後のチーズとして最適です
Histoire- このチーズの歴史
シャビシューの歴史は古く8世紀にアラビアから侵攻してきたサラセン軍は、トゥール・ポワティエの戦いでカール・マルテル軍に敗れた後、この地に留まり、山羊を飼育してチーズを作り始めたと伝えられています。当初はアラブ語で山羊を意味する「cheblis(シェブリ)」と呼ばれていましたが、時間が経つにつれて「シャビシュー」へと名前が変化していきました。その伝統的な製法と独特の風味は、長い年月を経るうちにフランスのチーズ文化において重要な地位を築いています。現代まで受け継がれるこのチーズには、フランス料理の豊かな歴史と文化が詰まっています。
Région- このチーズの生産地域
ロワール地方は、フランスの風光明媚なワイン産地として知られ、美しいブドウ畑や古城が点在する「フランスの庭」と呼ばれます。ここはワインだけでなく、シェーヴルと呼ばれる山羊乳チーズの一大産地でもあります。シェーヴルは8世紀にサラセン軍がこの地に残した山羊とチーズ作りの文化が広がったとされています。代表的なチーズにはクロタン・ド・シャヴィニョル、ヴァランセ、サント・モール・ド・トゥーレーヌがあり、いずれもロワール産の白ワインとの相性が抜群です。
Accord Vin et Fromage - 合わせるのにオススメなワイン
シャビシューをより一層楽しむためには、特にロワール地方のワインとのペアリングがおすすめです。フランスの白ワインであるシャブリが特に合います。シャビシューのほどよい酸味とミルクの甘み、そして熟成によるコク深さを、シャブリのクリスピーでフレッシュな果実味が引き立てます。また、軽めの赤ワインや、チーズの風味を邪魔しないスパークリングワインとも相性が良いでしょう。様々なワインを試しながら、お好みの組み合わせをお楽しみください。
そのまま食べる他、ジャムやナッツ入りのパンと合わせることでさらに美味しさが引き立ちます。ロワール地方のワインとシェーヴルの組み合わせを楽しみながら、豊かな自然と歴史を感じてみてください。