Emmental
エメンタール
Présentation - 「エメンタール」とは
小規模生産の「エメンタールチーズ(Emmental)」で、ドゥー地域にあるナルビエ・ビゾー山岳乳業所で製造されています。モンベリアルド種の牛からの無殺菌乳のみを使用して作られています。マルセル・プティットの由緒ある貯蔵庫で最低90日間の熟成を終えると、甘く、豊かでナッツのような風味が完成します。
Histoire - 「エメンタール」の歴史
このような大きなサイズの丸型チーズの起源は、冬の寒さが厳しい山岳地方であることが多いです。夏の間に豊富に取れた牛乳を使用し、多くのチーズを生産し、厳しい冬を乗り切るために保管する目的でチーズが作られました。また、大きく重いチーズを谷のある地域へと転がして運びやすいように丸型になったと言われています。昔の人の知恵が詰まっているんですね。
Région-「エメンタール」の生産地域
フランスのドゥー地方(Doubs)は、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏に属し、スイスと国境を接する美しい自然に恵まれたエリアです。そのため、この地方の食文化には山岳地帯特有の特色が色濃く反映されています。
この地域の料理に欠かせないのが チーズ です。特に有名なのは コンテ(Comté) で、フランス国内で最も消費されるAOP認定のチーズです。コンテは、夏の間に山の放牧地で育った牛のミルクを使って作られ、長期間熟成されることで、ナッツのような香ばしさやフルーティーな甘みを持つ独特の風味を生み出します。また、フォンデュのような温かい料理にもよく使われ、寒い冬には欠かせない食材となっています。
もう一つ、この地方ならではのチーズとして モルビエ(Morbier) があります。特徴的なのは、チーズの中央に入った黒いラインで、これは元々、朝と夕方に搾った牛乳を層にして熟成させる際に灰を振りかけていた名残です。コンテよりもクリーミーで、加熱するととろりとした食感が楽しめるため、グラタンやトーストに使われることもあります。
肉料理 に関しても、ドゥー地方は独自の伝統を持っています。特に有名なのは モルトーソーセージ(Saucisse de Morteau) で、ジュラ山脈の燻製技術を活かして作られる太めのソーセージです。地元の針葉樹を使って燻製されることで、独特のスモーキーな香りと深い旨味が生まれます。このソーセージはそのまま茹でて食べることが多く、マスタードやピクルスと一緒にシンプルに味わうのが伝統的なスタイルです。また、モルトーソーセージとレンズ豆の煮込み や、ジャガイモと合わせたグラタン風の料理も地元では定番です。
Taste & Marriage - 味、組み合わせ方、レシピ
エメンタールには弾き返すような弾力があり、口に入れるととろける食感。特にこの地域のエメンタールはミルクの風味と甘味が強いのが特徴。アニメで見るようなまるでネズミが食べたかのようないかにもチーズ!というさくらんぼ大の穴が多数空いています。
お酒と合わせるなら、サヴォワやアルボワの白ワインなど辛口白ワインがオススメ。ヴァン・ジョーヌと呼ばれる黄色ワインも相性がよく、産地の近いジュラワインを合わせてみるのも◎。
エメンタールはチーズフォンデュに入れたり、サラダのトッピングに使うなど、加熱しても生でも幅広くお料理に使えるのが特徴。小さいキューブ型に切って、ハムやピクルスと一緒にオシャレな楊枝に刺したらお手軽フィンガーフードにも!