Le vigneron - 生産者情報
南ローヌに位置する「ドメーヌ・ド・ラ・フェルム・サン・マルタン」の現当主は若き3代目、トマ・ジュリアン氏です。彼の祖父エメが1964年にスゼット村の山間部にこのワイナリーを創業し、その歴史と名前は12世紀に建設された修道士の住居「サン・マルタン」から襲名しました。現在、トマ氏は、父から受け継いだ伝統とともに、自らの名を冠した「トマ・ジュリアン」ブランドでワイン造りを進めています。これは、父の友人でぶどう農家ピエール氏の畑から得られるぶどうへの高い評価と共感から生まれたプロジェクトです。
Description ‐ ワインの味わい、ブドウについて
シュール・ル・ニュアージュ(Sur le Nuage)は、クレレット、ルーサンヌ、ヴィオニエ、グルナッシュ・ブランの4品種を用いたオレンジワインです。40年以上の樹齢を誇るぶどうは、350-450mの高標高から押し寄せる風と霧が育てる豊かなミネラルと酸を含みます。特に洋ナシ、桃、蜜リンゴといった香りは心地よく鼻をくすぐり、マセラシオンから生まれるタンニンとライトなオーク香が口に広がります。そのバランスはクリーンで、オレンジワインのなかでも一際際立っています。これは、9か月間の熟成過程で95%はセメントタンク、残り5%は木樽という割合で保管されることで実現しています。
Région - 生産地について
シュール・ル・ニュアージュは南ローヌのスゼット村で生産されます。同地はフェルム・サン・マルタンの本拠地であり、標高250~500mの山間部の斜面に広がる畑は、40年~70年の樹齢を持つぶどうの生産に最適な環境を提供しています。さらに、ピエール氏の畑はそれよりも蔵に近く、10年以上の有機栽培によって育成されたぶどうは素晴らしいテロワールを誇ります。
Dégustation avec Fromage‐ チーズとのペアリング
シュール・ル・ニュアージュは、数々のチーズと絶妙なマッチングを生み出します。標高からくる涼やかなミネラルと酸や、マセラシオンからくるタンニン、そして複雑な香りが豊かなチーズのパレットと共鳴し、食事の一部として非常に高い満足感を得られます。