About - コンテ(Comté )とは
最もフランスらしい、フランスで広く親しまれているチーズといえば、コンテをあげる人も多いはず。フランスでAOP(原産地呼称統制法)の認定が下りているチーズの中で最も生産量が多いのがコンテ。出荷前には正式な製法で作られたコンテであるというブランドロゴが入れられます。各コンテには20点満点で採点する仕組みがあり、15点以上であれば緑色、12点以上で茶色などラベルの色が違います。味に大きな違いがあるというよりは見た目の美しさや色による違いが多いようです。
Journey - コンテの歴史と背景
コンテチーズの歴史はとても古く、1200年代後半に書かれた書物に既に登場するというから驚きです。当時は、チーズというと味を楽しむものというよりは、栄養価が高い乳製品を無駄なく一年中摂取できるための方法でした。チーズ製造を地域で行うコミュニティが主に山岳地帯で作られたのはそのためです。これは、厳しい冬を地域全体で乗り切るため、大きなサイズのチーズを少しでも多く、力を合わせて作るための策でした。
Taste & Marriage - 味、組み合わせ方、レシピ
淡いベージュ色の皮に包まれたコンテチーズはアイボリー色。繊細で溶けるような食感です。熟成度によってクリーミーでバターのような味わいから、ハーブやドライフルーツ、花のような香りをまとい、最終的には皮のような香りへと進んでいきます。
水分が少なく、旨味がギュッと詰まったコンテをパンと合わせるなら、クルミやナッツ入りのものがおすすめ。
お酒と合わせるなら、サヴォワやアルボワの白ワインなど辛口白ワインがオススメ。ヴァンジョーヌと呼ばれる黄色ワインも相性がよく、ジュラワインなどをぜひ合わせて見ていただきたいです。
フランスの国民的チーズとも言えるコンテ。フランスの代表的な料理に多く使われています。そば粉のガレットの中にハム、卵と一緒に入れたり、コキエットと呼ばれる小さなパスタに細かく切ったハムと一緒に入れたり。クロックムッシュやオニオングラタンスープなどのおなじみのビストロメニューにもコンテがぴったりです。