ドメーヌ・ゴベン・フレールは、1904年に創業し、「愛情を込め、真面目に丁寧な仕事を貫く事」をモットーに掲げるロワール地方の生産者です。ナントの南東約20キロに位置するメズドン・シュール・セーヴルに畑を所有し、その土壌は片麻岩、花崗岩、斑糲岩の3種類に分類されています。これらのテロワールを最大限に表現するため、測候所と協力しリュット・レゾネ農法を採用し、環境に配慮した栽培を行っています。特に、片麻岩のChateau de la Bigotiere畑ではまろやかでフルーティーなワインが生まれ、花崗岩のDomaine de l’Angelier畑ではフルーティーさとミネラル感のあるエレガントなワインが特徴です。また、斑糲岩のDomaine de l’Ardennerie畑ではミネラル感が顕著で、熟成可能なワインが造られます。

現在、ゴベン・フレールは60ヘクタール以上の土地を所有しており、畑の樹齢は60年から110年のものから、最近植えた8年の若木まで様々です。ワイン造りは4代目のクリストフとセドリック兄弟が担い、剪定などの畑仕事に多くの時間をかけています。2010年に新設された醸造所では、空気圧式圧搾機を用いて優しくブドウをプレスし、ステンレスタンクで低温発酵を行うなど、ワインの繊細な香りやミネラル感を最大限引き出す工夫がされています。ゴベンのワインは、毎年各種コンクールで上位に入賞しており、その品質には高い評価があります。

特に、フランス農水省が主催する130年以上の歴史を持つパリ農業コンクールでは、ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー「ドメーヌ・ドゥ・ラーデネール」が2度、そして「シャトー・ド・ラ・ビゴティエール」が4度も金賞を受賞するなど、ゴベン・フレールのワインは高く評価されています。ワインはフランス国内外で広く販売され、ヨーロッパ、アメリカ、アジアにも輸出されており、ノルマンディーにはゴベン専門の小売店も展開しています。